- Macでゲーム実況は向いていないの?
- Macで配信はできる?
そんな疑問にお答えします。
ゲーム実況をしてみたい、配信をしてみたい。
パソコンの購入を検討しているけど「Macってゲーム実況や配信できるのかな?」
そう思われる方もいるのではないでしょうか。

本記事ではMacでのゲーム配信の現実と、実際に配信を行うために必要な知識を解説します。
- Macでゲーム実況はできるのか
- Macでゲーム実況・配信をする際に必要なスペック
- Macでゲーム実況・配信におすすめパソコン5選
Macはゲーム実況向いてないのか?
Macはゲーム実況に向いていないのか?を解説したあと、Macが向いている人、Windows(ゲーミングPC)がおすすめ人を紹介していきます。
Macでゲーム実況配信はできるのか?
結論からいうと、軽量なゲームや外部キャプチャーボードを使ったコンソールゲーム配信ならMacでも可能です。
コンソールゲームとは、Nintendo SwitchやPS5などの専用ゲーム機(ハード機)でプレイするゲームのことです。
とはいえ、かつてMacはゲーム配信において「不利」とされてきたのは事実です。
なぜかというと、
- ゲーム自体の対応タイトルがWindowsに比べて圧倒的に少なかった
- ゲーミング向けの高性能GPUを搭載したモデルが少なく、最新3Dゲームや高負荷タイトルの配信にはスペックが不足しがちだった
などの要因が挙げられます。(その他にもいろいろあります)
しかし現在は、Apple Silicon(M1〜)の登場により従来の制限が下記のとおり大幅に改善され、以下のことが可能になりました。↓
- 軽量な2Dゲームやコンソールゲームの配信であれば十分に対応可能。
- OBSなど主要配信ソフトもApple Silicon対応が進み、使い勝手が向上。
ただし注意が必要なのは、「全てのゲーム実況に最適」というわけではありません。
ゲーミングPCに比べると不利と感じられる点は下記のとおり↓
- 最新3Dゲームや高フレームレートを要求するPCゲームの実況・配信は、ゲーミングPC(Windows)に比べて不利な場面が残る。
- Macはクリエイティブ用途には強いが、ゲーミング性能や拡張性では専用PCに及ばない。
- OBSの一部機能やプラグインは、Windows版ほど充実していないこともある。

じゃあ、やっぱりMacでゲーム実況や配信はしない方がいいの・・・?

そんなことありません。
Nintendo SwitchやPlayStationなどのコンソールゲームを中心とした配信なら、Macでも問題なく行えます。
実際、最新のMacでは以下の性能が実現できてきます。↓
- OBS Studioを使った配信が問題なく可能
- キャプチャーボードを使えばゲーム機の実況も対応
したがって、適切な機材と配信ソフトウェアを準備すれば、Macでも十分にゲーム実況を楽しむことができます。
Macがおすすめな人
Macが向いている人は以下のとおり↓
- 軽量な2Dゲームやインディーゲームを楽しみたい人
- Nintendo SwitchやPlayStationなどコンソールゲームの実況・配信がメインの人
- 動画編集やデザインなど、クリエイティブ用途も重視したい人
Windows(ゲーミング専用PC)がおすすめな人
Windows(ゲーミング専用PC)が向いている人は以下のとおり↓
- 最新の3Dゲームや高フレームレートを要求するPCゲームを実況・配信したい人
- ゲーミング性能や拡張性を重視したい人
- OBSなど配信ソフトの全機能や豊富なプラグインを活用したい人
- 幅広いゲームタイトルを快適にプレイしたい人
WindowsOSのおすすめ配信パソコンについて以下の記事で解説しているので参考にしてみてくださいね。

Macでゲーム実況・配信に必要なスペック
Macでゲーム配信することは可能ですが、スペック選びが重要です。
ゲーム実況や配信をするためにおすすめのスペックは以下を参考にしてみてください。
スペック表
スペック項目 | 基本配信 | 高品質配信 | 高負荷配信 |
---|---|---|---|
CPU | Apple M1/M2 | Apple M3/M4 | Apple M3 Pro/M4 Pro |
メモリ | 16GB | 24GB | 32GB以上 |
GPU | 7-8コアGPU | 10コアGPU | 16コア以上GPU |
ストレージ | SSD 512GB | SSD 1TB | SSD 2TB以上 |
ディスプレイ | 13インチ・60Hz | 14インチ以上・60Hz | 16インチ・120Hz |

「基本配信」「高品質配信」「高負荷配信」ってどんな感じ?という方は、以下を参考にしてみてください。
基本配信とは
基本配信とは、最低限の品質でゲーム実況や配信を行うレベルです。
具体的には以下のとおり↓
- シンプルな画面構成(ゲーム画面のみ、または簡単なオーバーレイ程度)
- 1080p・30fpsの標準的な画質での配信
- 軽量な2Dゲームやインディーゲームの配信
- Nintendo SwitchやPlayStationなどの外部ゲーム機をキャプチャーボードで取り込んでの配信
高品質配信とは
高品質配信とはより高画質・高フレームレートでの配信や、複数の映像ソースを組み合わせた配信を行うレベルです。特徴は以下のとおり↓
- 1080p・60fpsや場合によっては1440pでの高画質配信
- 中程度の負荷がかかる3Dゲームの配信
- 複数の映像ソース(ゲーム画面、ウェブカメラ、画像オーバーレイなど)を組み合わせた配信
- より高度なエフェクトや演出を加えた配信
Apple M3/M4、24GBメモリ、10コアGPUが推奨されるレベルです。
高負荷配信とは
高負荷配信とは最高画質での配信や、高負荷のゲームをプレイしながらの配信、複雑な演出を加えた配信を行うレベルです。特徴は以下のとおり↓
- 1440p・60fpsや4K配信など最高画質での配信
- 最新の高負荷3Dゲームのプレイと同時配信
- 多数の映像ソースやエフェクト、トランジションを駆使した複雑な配信
- 長時間の安定した高品質配信
Apple M3 Pro/M4 Pro以上、32GB以上のメモリ、16コア以上のGPUが必要なレベルです
Macでゲーム実況・配信できるPC5選
Macでゲーム実況・配信におすすめPCを5つご紹介します。
以下で紹介するPCのスペックは、ご自身のお好みのスペックにも変更できます。
ただし、カスタマイズする場合は以下で紹介するスペック以上のものにしましょう。
①Mac mini M4(基本配信に最適)

価格 | ¥124,800 |
---|---|
CPU | Apple M4(10コア) |
GPU | 10コアGPU |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD |
ディスプレイ/ リフレッシュレート | 要外付けディスプレイ/4K最大:240Hz、6K:60Hz、8K:60Hz |
- 外部ディスプレイを既に持っている&初期投資を抑えてゲーム実況を始めたい人
- 軽量な2Dゲームやコンソールゲーム配信がメイン
- デスクトップ環境で安定した配信を求める人
- 高コストパフォーマンスで、1080p・30fpsの標準的なゲーム実況・配信に対応。
- 16GBメモリ&10コアGPU搭載で、軽量な2Dゲームやコンソールゲーム実況に最適。
Nintendo SwitchやPlayStationなどの外部ゲーム機をキャプチャーボード経由で取り込む配信にも強い - デスクトップ型で静音性・安定性が高く、初期投資も抑えられる。

②MacBook Air M4 13インチ(基本配信:持ち運び重視)

②MacBook Air M4 13インチ(基本配信:持ち運び重視)
価格 | ¥194,800 |
---|---|
CPU | 10コアCPU |
GPU | 10コアGPU |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD |
ディスプレイ/ リフレッシュレート | 13.6インチ/60Hz |
- 外出先でも配信したい人
- 静音性を重視する配信者
- MacBookの操作性を求める人
- とにかく軽くて薄いから、外出先や移動中の配信にも最適
- ファンレス設計でとても静か。配信中も周りの音を気にせず集中できる

③MacBook Pro 14インチ M4(高品質配信対応)

価格 | ¥248,800 |
---|---|
CPU | 10コアCPU |
GPU | 10コアGPU |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD |
ディスプレイ/ リフレッシュレート | 14インチ/最大120Hz(可変) |
- 外出先でも配信したい人
- 静音性を重視する配信者
- MacBookの操作性を求める人
- 120Hzのなめらかディスプレイで、配信も編集も快適
- M4チップの高性能で、重たい作業や複数アプリもサクサク
- 冷却ファン搭載で、長時間配信も安定&静か

④MacBook Pro 14インチ M4 Pro(高負荷配信対応)

④MacBook Pro 14インチ M4 Pro(高負荷配信)
価格 | ¥328,800 |
---|---|
CPU | 12コアCPU |
GPU | 16コアGPU |
メモリ | 24GB |
ストレージ | 512GB SSD |
ディスプレイ/ リフレッシュレート | 14インチ/最大120Hz(可変) |
- 1440p配信や、4K録画を行いたい人
- 最新3Dゲームの配信をメインとする人
- 複数の映像ソースを駆使した、複雑な配信演出を求める人
- 4K録画や高画質配信もラクラクできる、ハイスペックなパソコン
- 最新の重たい3Dゲームもサクサク動くので、ゲーム実況にぴったり
- たくさんの映像やエフェクトを同時に使っても、動作が重くならず安心して配信できる

⑤Mac Studio M4 Max(高負荷配信対応)

価格 | ¥328,800 |
---|---|
CPU | 14コアCPU |
GPU | 32コアGPU |
メモリ | 36GB |
ストレージ | 512GB SSD |
ディスプレイ/ リフレッシュレート | 13.6インチ/4K:最大240Hz、8K:最大60Hz |
- 4K配信や、超高画質録画を行うプロ配信者
- 複数のゲームや配信ソフトを同時実行したい人
- 将来的な配信技術の進歩に対応したい人
- 4Kや8Kの超高画質配信や録画も、サクサク快適にできる
- たくさんのゲームや配信ソフトを同時に動かしても、動作が重くならず安心
- 最新・最強クラスの性能だから、これから先の新しい配信技術にも長く使える
ゲーム実況・配信で、PC以外に必要なものは?
ゲーム実況や配信をするにはパソコンが必要なのは当然ですが、他にも必要なものがあります。
- 配信ソフト
- マイク
- ヘッドホン
- キャプチャーボード

それぞれ簡単に解説します。
①配信ソフト
配信を始めるには、必ず配信用ソフトが必要です。
専用のソフトを使うことで、ゲーム画面やカメラ映像、マイク音声などをまとめて視聴者に届けることが可能になります。
それでは、どんな配信ソフトがおすすめか?ということですが、
初心者〜中級者にもおすすめできるソフトは以下のとおりです。
- 初心者なら、DemoCreator(デモクリエイター)
- 無料で始めたい方は、OBS Studio
理由は、
- DemoCreatorは操作がシンプルで最大120fps録画に対応し、動画編集機能も内蔵、
- OBS Studioは完全無料でありながら、プロレベルの録画・配信機能を提供できる
からです。
それぞれのソフトの比較は以下のとおりです↓
録画ソフト | DemoCreator | OBS Studio |
---|---|---|
価格 | ![]() ①年間スタンダード:2,980円(税込) ②年間プレミアム:3,980円(税込) ③永続ライセンス:5,980円(税込) | ![]() ・完全無料 |
公式サイト | DemoCreator 公式サイト | OBS Studio 公式サイト |
対象ユーザー | 初心者向け | 無料派・上級者向け |
操作性 | 直感的な操作で設定不要 | 設定がやや複雑 |
特徴 | ・録画・編集・書き出しが1本で完結 ・初心者でも扱いやすいインターフェース ・配信も可能(アバター作成も可) | ・完全無料&オープンソース ・高機能なライブ配信・録画が可能 ・多様なカスタマイズ性 |
録画品質 | 最大120fps対応 | 高品質録画(設定次第) |
配信機能 | あり (YouTubeやTwitchなど主要プラットフォームでライブ配信可能) | あり (YouTube、Twitch、Facebookなど多くの配信先に対応、プロ仕様の配信が可能) |
学習コスト | 低い(すぐ使える) | 高い |
メリット | ・操作簡単 ・価格がお手頃 ・AI機能が充実 | ・完全無料 ・プロ機能充実 ・プラグイン拡張可能 |
デメリット | ・有料 | ・設定が複雑 ・初心者には難易度高め |
DemoCreatorは有料ではあるものの、価格もお手頃で永続ライセンスは一度支払えばその後費用が発生することはありません。
加えて、10~25%OFFクーポンももらえるので、テーブルに記載されている価格より安く購入できることがほとんどです。
クーポンの取得方法は「DemoCreatorをクーポンでお得にゲットする方法」をご参考ください。
OBS Studioは完全無料で高機能、ユーザー数が多いというメリットがありますが、やや上級者向け。設定が少々複雑なため、初心者で「画面録画したい」「配信したい」という方はすぐに操作できるDemoCreator(デモクリエイター)がおすすめです。

設定でつまづいて「やっぱやーめた!」となるのが一番もったいないですからね。
OBS Sudioが気になる方は、まずDemoCreatorで「画面録画・配信」とはどんな感じか感覚を掴んでから取り組むのも遅くありません。
DemoCreatorには無料体験版があるので、「お金だすのはちょっと…」という方はまず、無料体験版でお試ししてみましょう!きっと使いやすさを体感できますよ。
\DemoCreatorが気になる…でも購入に踏み出せない。そんな方は無料版から!/
DemoCreatorについてさらに知りたくなった方は、「DemoCreator(デモクリエイター)の安全性は大丈夫?評判を調査」の記事で詳しく解説しているのでぜひチェックしてみてください。
②マイク
配信で声を入れるならマイクが必要になります。
配信初心者の方はUSB接続タイプから始めるのがおすすめです。
なぜなら、パソコンから差し込むだけで使用できるので追加機材が不要だからです。
音質にこだわりたい場合は、XLR接続タイプのマイクも人気ですが、別途オーディオインターフェースが必要になります。
XLR接続とは、マイクやスピーカーなどの音響機器で使われる「3ピンの3極コネクタ」を使った接続方法です。
3ピンの3極コネクタというのは、以下のようなものです。


まずはUSBマイクで配信を始めて、慣れてきたらXLR接続にステップアップするのがおすすめです。
③ヘッドホン
ヘッドホンがなくても、ゲーム実況・配信は可能ですが、
ヘッドホンの使用を強くおすすめします。
なぜなら、スピーカーから出るゲーム音をマイクが拾ってしまうと、視聴者に二重音声が届いてしまうためです。
ヘッドホンが必要とされる主な理由は以下のとおり↓
- 音の被り防止:スピーカー音をマイクが拾わないため、クリアな音声配信が可能
- ゲーム音の正確な把握:自分の実況音声とゲーム音のバランスを確認できる
- 集中力の向上:外部雑音を遮断し、ゲームプレイに集中できる

なるほど、ヘッドホンあった方が良さそうだね。

「ヘッドセット」と「ヘッドホン+別マイク」で迷う方も多いですが、初心者にはヘッドセットがおすすめです!
④キャプチャーボード
Switch・PSなど、家庭用ゲーム機でゲーム配信をするならキャプチャーボードが必要です。
キャプチャーボードは、ゲーム機能映像をPCに取り込むためのものです。
選ぶべきキャプチャーボードの特徴は以下のとおり↓
- パススルー機能搭載:遅延なしでゲーム画面を表示可能
- 1080p/60fps対応:高画質な配信・録画が可能
- USB 3.0接続:低遅延を実現
「PCゲームしかしない」という方は不要ですが、家庭用ゲーム機の配信には絶対に必要なので購入しましょう。

キャプチャーボードがあればSwitch・PS4・PS5の高品質なゲーム実況・配信が可能になりますよ。
【まとめ】Macでもゲーム実況・配信は可能
本記事では「Macはゲーム実況に向いてないのか?」について解説しました。
結論、現在のMacは必要な機材さえ揃えばゲーム実況・配信が十分可能です。
なぜなら、Apple SiliconチップのMacは「OBS Studio v31.1」に正式対応し、Windows PCと同等の配信品質を実現できるようになったからです。
必要な機材は以下のとおり↓
- Mac本体(Apple Siliconチップ推奨)
- キャプチャーボード(家庭用ゲーム機使用時)
- マイク・ヘッドホン

これらの機材を揃えることで、MacでもWindowsと同等品質のゲーム実況・配信が始められますよ。
さらに本格的なゲーム配信環境を構築したい方や、RTX 4070以上のグラフィック性能が必要な方は、以下の記事でおすすめのゲーミングPCを紹介しているので参考にしてみてください。
